紡ぎと染めdays

どっちから書こうかと思ったけどやっぱ「スピニングパーティー」でしょう。
あちらこちらでレポがアップされてますね。
わたしはカメラを忘れたので会場の雰囲気は他の方にまかせました〜


少し出遅れて一時過ぎに到着したんだけど
会場の外では「???ほんとにここでやってるの???」ってな感じに静かだったのが嘘のように中は混雑、ひとがいっぱい。


そしていろんな羊毛やら糸やら素材やらが山盛りで、心の準備ができてなかったわたしはかなり冷静さを失ってた…ような気がする。
あーちゃんたえこさん、はじめましてのがみさんplainlivingさんと合流できたので
一緒にくっついて回ったんだけど(みなさんありがとう!)みんなが買ってるものはことごとく欲しくなり、
ずーっと心の中で「おちつけーおちつけー」と念じてたという状態だったのだー


うちに帰ってあらためて買ったものをみてみると。

・手織り工房タリフの糸見本
・アルパカ牧場のアルパカ 黒&グレー&赤ちゃんの毛のグレー 各100g
・クラフト羊座 ゴットランドのくりくり巻き毛グレー 100g
・工房あそびいと カラフルなネップ 5色
・kakara woolworks ロムニー(スカード)ライトグレー 300g
・バガボン ハンディクラフト ヤギの角とか天然素材のボタン


あらためてみるとけっこう買ってるわりにはやっぱあれも買えばよかったとか思ったりするんだよね。繭のカラみたいなやつとか…(たえこさんが買ったやつ!)

まあともかく出展者の方々もかなり個性的な方ばかりで話をきいてるだけでも
相当面白かったっす。どんな道にせよ極めてるひとって面白いね。
自分のやってることを愛してるひとはたいていその知識や積み上げたノウハウを惜しげもなくとっても嬉しそうに教えてくれる。(ごく一部を除いてはね!)そういうのって嬉しいなあ。


そしてさてそろそろ帰ろうかという間際によったkakara woolworksで初の紡ぎ車体験をしてしまった。マジャクラフト社の紡ぎ車。
うーーーーん、楽しい!
きこきこ踏みながらするすると吸い込まれていくというなんとも単調な作業がなんでこんなに楽しいのか不思議なんだけど。これってあれかな、一種のトランス状態?音楽でいったらハードテクノみたいな?(すきなわけじゃないけど)


やばいな〜、やっぱほしくなっちゃうな〜。


でもこれ高い!コンパクトでルックスがかわいい「リトルジェム」でも10万弱だもんなあ。くぅ〜〜〜〜。
帰ってからはいろいろな紡ぎ車の情報集めに精をだしております。


というかんじでおわったスピニングパーティー
わたしのなかでは紡ぎ車への情熱がまだまだしばらくはもりあがっていそう〜。


さてと順番が逆になっちゃったけど。
そのまえにはこんなことしてました。


カーダーでの混色が楽しくてあれこれためしているうちにやっぱり染めへの興味がむくむくと。


「ここにすこしだけビビッドな色が入ったらかわいいだろうな」とか妄想しだすとやっぱりやらずにはいられないでしょう。


というわけでまずは家にあるRit染料でとりあえずためしてみることに。
手持ちの色は5色。でも実質ピンク系とベージュ系とグリーン系の3色かな。
染めたのは紡いだ残りのコリデール白〜ベージュ。


突然思い立ってはじめたもんで、お鍋はどれでやろうかとしばし悩む。
あんまり使い心地のよくないステンレスの圧力鍋、これなら買い替えようと思ってたから惜しくないかな。
水につけておいた原毛をお鍋に入れてあらかじめ熱湯で溶かしておいた染め粉をてきとうにかけていく。鍋で煮ること30分。(もちろん圧力はかけません。)
さめるまで放置したらよーくすすいで脱水。かわくまで干してできあがり!
プロセスはホントかんたん。
(というかこれであってるのか?一応参考にしたのは「羊毛のしごと」にでていたレインボー染めの方法です)

こんないろができた。
なかなかいいじゃない。


ちなみに使った色は
32 Kelly Green (渋グリーン)
12 Fuchsia (フーシャ/ビビッドなピンク)
19 Mauve (モーヴ/渋ピンク)
18 Ecru (エクリュ/薄いベージュ)
34 Taupe (トープ/濃いベージュ)


いい具合にベージュ系が混ざってかなり落ち着いた色味になった。
さてさてどんな糸になるかな。


にわか台所染色家はそして夕飯のしたくの時間になるとおもむろに鍋の中の羊の毛を出すとその鍋で豚の角煮を作ったのであった。(マネしちゃダメ!)
あ、ちなみにサラダドライヤーも(ぐるぐる回す野菜の水切り)撚り止めした糸や羊毛の脱水にすっごい便利。もちろん野菜と共用よ。(うちのはOXO社のやつ。OXO グッド・グリップス サラダスピナー (小) 1067266これスグレモノ!)



調子に乗ってこんな本まで買っちゃった。

ウールの植物染色―やさしい染色法と色見本

ウールの植物染色―やさしい染色法と色見本

草木染めをいますぐやろうってんじゃないんだけど。
植物図鑑みたいで見てるだけで楽しい。
詳しく抽出、染色、媒染の仕方が植物ごとに出ていて
媒染の違いによる色の見本も出てるのでかなり実用的っぽい。


日光で拾ってきたドングリもヤシャブシの実も枝についてるコケもぜーんぶ染料になるんだね〜

秋はすぐそこ??

猛暑というか酷暑というか激暑というか…も一段落してほっとしている今日この頃。
暑いとまったくウールに触る気がしなくて毛関係はしまいこんでいたんだけど
そろそろ秋冬の本も出始めてるしシーズン到来かな?
わたしも少しそわそわしてきた。


で、GRASSHEARTでの手紡ぎ講習に行ってきた。
冬にスピンドルをはじめたものの、ほぼやみくもに自己流でやっていたので出来ることに限界を感じてちょっとお休みしてたんだけど、いい機会なのでちゃんと教えてもらおうと参加した。
いままで実はカーディングの仕方も知らず、原毛をむしって適当に紡いでた。カーディングするとお行儀のよすぎる糸になると思い込んでたので必要ないと思ってたのだ。これ大きな間違い!
カーディングを教えてもらい、ちゃんとロール状にしたフリースはすごく紡ぎやすい。そいでもってきれいすぎる糸になるというわけではないのね〜
(まあ経験値が低すぎるせいもあるかも。このへんは上達しないとわからん)


カーダーも購入し(AshfordのPIPY)、
まずはコリデールのミックス(白〜ベージュ〜茶)を混ぜて紡いだ。



ところどころにネップがでて、ツイードっぽい糸になった。
こういう質感、好きだ〜。
これはS撚りで紡いだので本当なら単糸のままがよかったんだろうけど、私には細すぎたので双糸にした。だからZ撚りになっちゃった。
まあ棒針にはS撚りの糸ということ自体さいきんまで知らなかったんですが。
(なんでS撚りかって理屈も実際のところよくわかってません。)


そいで講習のときたえこさんやあーちゃんがオリジナル染色のフリースをミックスしてえらく素敵な糸を紡いでいたのがあまりにジェラシーで、うちに帰ってからはいろいろ混ぜまくって実験中。



混色、おもしろーい!
頭で考えてる色とぜんぜん違う色になったりする。ふあふあの状態でみるのと紡いだ糸とではまたぜんぜん違うし。
混ぜる毛の質によって糸の表情も違ってくるんだなあ。あたりまえだけど。
ニットの品質表示に「毛●%」なんて書いてあるけどできれば「メリーノ●%、ロムニー●%、コリデール●%」とか表示してもらいたいもんだ、なーんて思ってしまった。そうしたら自分で実践しなくてもだいたい毛の特性がわかって便利そうじゃない?(横着者)

てもとにある原毛の色がかたよってるのでできる糸の色もかなり狭い幅ですが、自分ではこれでもおもしろい。


でもこのまま行くとやっぱり染色もやってみたくなるんだろうなあ。
鮮やかな色目をアクセントに入れたらもっと楽しそうだもんなあ。


それとやっぱり、原毛をみていると「このもじゃもじゃをそのまんま生かしたい!」と思ったりもしてフェルトもちょっとためしたりして。



そもそも原毛それじたいのかわいさに惹かれてはじめたスピンドル
糸を紡ぐというのはなんだか魔法みたいで(魔女みたいで?)とても楽しいんだけど、原毛のもじゃもじゃや野生っぽい感じをそのまんま生かすにはやっぱりフェルトかも…なんておもったりも。


あー、夏の終わりがほんとに嬉しいな!

ラフィアのバッグ完成

梅雨って明けたの?雨が降ってもなんだか夕立のようでいよいよ夏なんだよなあ、という感じ。


こないだ二回目完結編のはずのラフィア講習に行ってきましたが予想通り宿題で編んでいったラフィアが足りず、またもや宿題に。
期限があるわけではないのでちょっと気楽。
でも編んだテープをバッグにしようと思ってからはずっとバッグの事ばっかり考えてた。(おおげさ)
家にあるバッグはもちろん、道行く人の別にかわいくないバッグまでかなり観察した。
普段はぱっと見て好きか嫌いかくらいしか考えないけど、よく見るとバッグってディテールがかなり大事なんだなあ。たとえば持ち手ひとつ取ってもみても素材、形、長さ、取付けかた、と選択肢がたーくさん。
そういうのが集まって一個のバッグのイメージを作ってるわけねー。
そのへんで売ってるはやりもんのメイドインチャイナとかのバッグもよくよくみるといっぱいパーツ使ってるんだわ。なんであんなに安くできるのか不思議になっちゃう。


とまあ色々考えてこんなのが出来ましたー



だいたいラフィア140gくらい使用。


華麗なる手仕事系は私には無理なので、パーツを色々くっつけてかわいく見せようという目論み。
もともと二年くらい前に作ったネックレスをばらしてくっつけた。
ラフィアテープをバッグの形にしていくのがけっこう難しかったけど、たえこさんも言っていたとおり
「アイロンじゅ〜〜〜」でなんとかなるものです。
といっても講習の時に他のみなさんが編んでいたテープは私のものとは比べ物にならないくらい端正でした。
こういう単純作業ってほんと性格が出ちゃうんだな。もー。



ちょっと気に入ってるのは折り返した端に縫い付けた細いコードと、バッグの口につけたラフィアの四つ編みの紐。
どっちも我が家の在庫から。
といってもラフィアはこま編みのボールをふくめてもたった8本しか消費してないけど…
でも実は持ち手があんまり気に入ってない。というのもハンズ、ユザワヤ、オカダヤとまわったけど革でちょうどいいのがなくて、仕方なく合皮なのです。やっぱ蔵前方面に行けば良かったなあ。
そのうちいいのを見つけて替えよう。


容量もそこそこあるし、軽いし、なかなか実用的なバッグになって満足、満足!

ラフィア講習に行ってきた

たえこさんのブログをみて知り、私も参加してきました。
本当はラフィアのかぎ針編みを教わりたかったんだけど今回はラフィアでテープを編んでそれを帽子やバッグにするという内容。うん、それも面白そう!とうきうきしてworkshop GRASS HEARTへ。

テープの編み方と始末の仕方の他にもコイリングのバスケットの作り方もあり、
ひたすらもくもくと手を動かした4時間。
普段家ではこんなに集中して長い時間作業できるということがないのですごくリフレッシュしたなあ。なんというか、無心になれるというか。
と、いいつつも根がおしゃべりにできている私はひとり言をぶつぶついっていたかもしれません。すみません。


わたしは初めてのgrass heartだったんだけど、狭いアトリエのなかには所狭しと紡ぎや織りの道具、素材、本などがあり、一日中いりびたってぜんぶ触りたい!って感じ。先生もなんというかとてもユニークな方で、一言でいうと「好きなものを極めきってる」かな。なぜか八月にスピンドル講習を受ける流れになり、その辺りの展開はかなり面白かったです(笑)
たえこさんともご対面できたし、もうお一人参加されてたKさんもいろんな手作りを楽しんでるようで今回あんまりゆっくりおしゃべりできなかったんだけどまた次回が楽しみ。


さて次回までにテープを編んでくるのが宿題。こんなかんじ。

何にしようかなー。
バッグもいいし、帽子も捨てがたい。
バッグならちょっと仕上げに凝りたいよなあ。帽子ならシンプルなつば広でちょっとエレガントがいいなあ。
妄想広がる。


前に買い込んでずっと眠っていたうちの在庫ラフィアたちを出してきて想像をふくらましてますが、かぎ針はやっぱ難しい。後ろに見えるのはもちろん私の作った物ではありません!例のJamin Puechのものです。この美しい職人技を眺め、うなりながらあれこれ試行錯誤。


もともとラフィアという素材はすごく好き。
先生が「人ってそれぞれ、石が好きとか、いろいろあるけどわたしはこういうかさかさしたのが好きなのよね」と今回言ってたんですが私も多分そっちよりの人だと思う。
つやありよりつや消し、マットな質感が好き。家具ならラッカー仕上げよりオイル仕上げ、みたいな?
かといってナチュラル一辺倒なわけではないんだけど。<これ重要

そういえば今まで気づいてなかったけど、ニューmacになったらはてな記法入力支援ボタンが使えるようになった。便利。

早くも夏バテぎみ

6年間使っていたMacが突然こわれてしまってやむなく買い替え。
ほんとうは修理して使い続けたかったんだけどなんと機種が古いので修理はできないといわれてしまった…
古いってたかだか6年なのに。
インテル、はいってる」になってしまったので周辺機器も買い替えか?!とひやひやものだったけどそのへんはなんとかセーフでした。ほっ。


そんなわけでひさびさの更新です。


…といってもすっかり私のきらいな夏になってしまい編み物はぜんぜんする気がおきません。秋までおあずけかな…
で、こんなの作ったりしてました。
つくるというよりもリメイクですが。


ずっと前にセールで買ってちっとも着てなかったコットンのカーディガン。
サイズも確かめずに買ったので大きすぎたのと、長い紐でぐるぐる巻くカシュクールだったので気軽に脱ぎ着できず不便だったのが敗因。それに写真ではかわいく見えるコサージュみたいなかざりもどうも生地の質感とか色が気に入らない。

使用前


もったいないなぁ、でも着ないなあと眺めてるうちにどうにか着られるものにしたくなっておもむろにハサミでじょきじょき。ミシンでだだだっと。
ベストのようなエプロンのようなものができましたー

ロックミシンも持ってないしいきあたりばったり方式なのではっきりいって仕上げはきたないですが、こういうのは勢いが大事!
ま、もうちょっと手をくわえてあげたほうがかわいかったかも。でもアクセサリーとかどうせつけるからいっか。


作り方はほんとに簡単。前身頃を左右ともばらして両方の脇をまっすぐカットして中心にあわせて縫っただけ。もともとネックバンドだった部分を適当なながさに切って首ぐりをはさみこんでます。そこにひもをとおせばいっちょあがり!
ニットはやたら切ると始末が面倒なのでもとの形をなるべく生かそうとしたら自然にこんなかたちに。
後ろ身頃とそでがまるまる余ってるんだけど、これも何かにできないかな〜
そで2本でちびっ子用のパンツとか?
これだけの分量を編むのがどんだけ大変かよーくしってるので無駄にできません(笑)
ところでわたしはちまたではやりの(もうはやってない?)LOHASな人ではないです。
むしろ誤解を恐れずにいうとLOHASという言葉はあんまり好きじゃないくらいです。
でも意外と貧乏性だったりいろいろつくったりするのが好きなのでやってることは人からみるとLOHAS的ということになるんでしょうかねぇ。でも違うんですよ。
すきなことしてるだけですので。


話はかわって。
ずいぶん前にタティングレースに挑戦し思い切り挫折していたんだけど、
こんな本を見つけた。

Lovely & Classic タッチング結びのアクセサリー

Lovely & Classic タッチング結びのアクセサリー


タッチング結びって?タティングとはちがうのか?
中身をぱらっとみてみるとタティングとはちがってシャトルは使わず糸だけで結んでいく。で芯の糸と結び糸が別になっているのもタティングとは違うけどできあがるものにはさほど違いはなさそう。
芯の糸と結び糸が別、というのはとっても分かりやすくてよいではないか。


というのもタティングに挑戦した理由が「ビーズを編み込んだのを作りたい」
だったので、一本の糸でやるタティングはあらかじめビーズを通しておかなきゃいけなかったり(ビーズを入れたい場所によってはその限りではないのでさらにややこしい)もうちんぷんかんぷんで、練習しないでいきなり自分の作りたい物を作るには難易度がたかすぎた。私の理解力の問題なのかもしれないんだけど。


もしかしてこれならできるかも、と本をいそいそ購入。
ふんふん、これならわかるわ〜、と糸を結ぶこと約一時間。


おお、できたできた!

とりあえず試しに本に出ていたものにビーズを適当に足してみた。
用意した糸がなくなったところでおしまい。中途半端な長さになってしまったんだけどチェーンをつけてネックレスにしたらなんとなくそれらしくなった。
結ぶ力加減が一定してないのと麻の糸のケバが出て美しさはちといまいちだけどけっこううれしいかも。
この方法なら私みたいなちょっと理解力に問題がある人でも好きなデザインで作れそう。


で、この本のクレジットをみると日本マクラメ普及協会とあったのでどうもこれはマクラメの技法らしい。でもタッチング結びっていう呼び名はどう考えてもタティングからきてるんだろうな。なんかマクラメとタティングを両方マスターしたような、得した気分(違)。だいたいちっともマスターしてないし。


…相変わらずあれこれと手を出している今日この頃でした。

箱庭的小宇宙

燃え尽き症候群というわけではないけれど(ちょこっと仕事をしていて忙しかった)、前回のカーディガン完成からこれというものを作ってなくってUPするネタがありません。ははは。
このままではいけないと思い、手芸ネタではないのだけど更新。


たびたびこのブログにも書いてるけど、実はバービー人形が好き。
最近は自粛してるのでそんなに増えてないけど、20人くらいがクローゼットで眠っている。
好きなのはVINTAGE期といわれるバービー誕生から60年代のもの。
きっかけは今をさかのぼることX年。時はDCブランド全盛の80年代。バービー好きを公言しているデザイナー中野裕通が自身のブランドの服を着せたバービーをデザインした。人形の顔はVINTAGEを模したもの。当時もうお人形遊びをするような年齢ではなかったけどすごく欲しくってお年玉を握りしめて買いにいった覚えがある。(お年玉はもらえる年齢でした。)特にこのブランドが好きだったという訳でもなかったんだけど、普通におもちゃ売り場で売っているにっこり笑った少女漫画みたいな顔とはぜんぜん違うバービーの顔と、人形サイズになった洋服が人間サイズのものよりずっとかわいく思えたのが惹かれた理由だと思う。


その後しばらくたってVINTAGEのレプリカが発売されるようになってから再燃して、最初はレプリカで満足してたんだけど、そのうちオークションにはまってからは本当のVINTAGEを手に入れたり古い洋服を買ったりとけっこう入れ込んでたなあ。

右から中野裕通バービー、顔が脂ぎってるVintageの#5、現代もののファッションモデルバービー「fashion editor」
(今こうしてみると中野裕通バービーはなんか当時の中山美穂っぽいなあ。ビーバップハイスクールってかんじ・笑)


しかもその上バービーだけに飽き足らず、昔からひそかに憧れてたMdvanii(ミドヴァニィ)という一点もののドールにまで手を出してしまった。これはモードに精通しバービー研究家でもありアクセサリーデザイナーでもあるアーティスト、BILLYBOY氏が作っているファッションドールで顔はすべて手描き、洋服はオートクチュールの技巧をこらし、髪の毛はアレクサンドルパリに作らせた人毛のウィッグをつけている。すべてにおいてスペシャルな人形なのだ。


写真はMdvaniiのモッズな妹、Edie(イーディー)。BILLYBOY氏とも親交のあったアンディ・ウォーホールのミューズ、イージィー・セジウィックからインスパイアされて作られたんだって。
モンドリアンルックのミニドレス、いかしたブーツを身につけてます。そして着せ替えのドレスも超クール。でもすごくフィットしたドレスなので破けそうでこわくて着せ替えしたことはないですが。


色々と手に入れるうちにわかったんだけど実はドールの洋服や小物にぐっとくることが多い。ボディにぴったりの精巧に作られたジャケットやワンピース、豆粒くらいのコンパクトやキーホルダーとかを見るとどきどきする。


そう、ミニチュアが好きなのだ。
実際食玩とかもつい買ってしまうし、いつか盆栽をやってみたいとひそかに思ってるし、スノードームのコレクションは生涯の趣味と決めている。


ミニチュアの何に惹かれるのかといわれると、もちろんその緻密なものに感嘆するっていうこともあるけど、それだけじゃない気がする。
現実にあるものがミニチュアになったときの不思議なスケール感なのかなあ。
実際にあるものをミニチュアにするときにはデフォルメが必ず入る。そのものの特徴を小さな面積で分かりやすくするためには省略と強調が欠かせない。エッセンスを抜き出す作業というか。
それがうまくいったとき、現実とは違う美しさがうまれるんじゃないのかなー。


そういえばかれこれ10年以上も前、マルタンマルジェラがドールサイズの洋服のスケールをそのまんま人間サイズにするというコンセプチュアルなデザインを発表したことがあった。ボタンがすごく大きかったりステッチの目がすごく粗かったりするその服は不思議なバランスがとっても面白かった。いまでもくっきり覚えていて、いまでも欲しい。あーなんで買わなかったんだろう。(高かったから買えなかったんだけどね…)


話がちとそれたけど、完成された小さきものには大げさにいえばそこに別の世界が広がってるんだよね。盆栽とかもまさにそうだし、スノードームに惹かれるのも、小さいガラス(プラスチックのほうが多いか。)の中にひとつの世界がとじこめられてるかんじがするからなんだと思う。


自分がつくるものはミニチュアってわけじゃないけど、一個の作品でも世界観が感じられるものをつくりたいなあと、ツネヅネおもっております。(むりやりまとめ)



GWに行った日光にて。道ばたの雑草があんまりかわいくて。すごくふっかふかの苔です。月並みな表現だけどまるでベルベットのようだった!

うれしいことがいろいろ

ずいぶん前から編んでいる気がするVogue#31、とうとう完成!
寒くなる前に編み始めたはずなのに、春はすぐそこ。せめて桜が咲く前に、とお尻に火が付いてあせって仕上げた。よかったー、桜に勝って。(??)
元のデザインのキモとなっているアシンメトリーな前立て部分を変更しちゃったので
まったく別物になってしまったけど自分で着られる物をはじめて完成させたのでうれしい。満足。


これです、これ。


デザイン:Vogue knitting 2006 Fall #31 をちょっと変更
サイズ:XS 
使用糸:ピエロ ベーシックアルパカ(アルパカ80% ラムウール20%)
重さ:275g (40g×約7玉)
ゲージ:20目×26段 8号棒針


以下は思いついたことを羅列。
同じ号の#26のぶっといみつあみがかわいかったので前立てに採用。けっこう気に入ってるけどもっと太くてもよかったかも。端3目をとじしろ分で裏メリヤスにしてあります。
サイズは「アメリカのデザインならXSでだいじょーぶでしょ!」と勝手に思ったんだけどけっこうタイトな仕上がり(すみませんアメリカの方)。インナーは極薄手のものしか着られない感じ。ぴったりめでいいんだけどねー。
Vogueにはできあがりサイズしか書いてなかったけど各サイズ標準のボディーサイズが書いてあればいいのに。(私が見つけられなかっただけ?)ニットって編み地によって同じ寸法のものでも着た感じが違う気がするから、できあがりサイズだけ書いてあってもよくわかんないと思うのはわたしだけなのかあ。
アルパカ混のこの糸はふんわりしてて軽く、なかなかいい感じ。あったかいです。


ところで、パーツをあんでいざ組み立て!という段になって経験値がゼロに近い私はすごーく悩んでしまった。いわゆる基礎本を穴のあくほど見てもどのやり方を採用したらいいものかよくわからない。
結局肩と袖ぐりと前立ては引き抜きとじ(はぎ)に、脇と袖下はすくいとじにしてみたんだけど、これが正解かどうかもよくわからず。
組み立てるのって難しいなあ。
いっしょうけんめい目を合わせたつもりでも、気づくと少しずつずれてたりするし。最後はやっぱり無理矢理つじつまを合わせた感じ。やっぱこういうのはちゃんとわかってる人に教わった方がいいのかもなーと思った。仕上げの方法ってあんまり細かく基礎本にも書いてないのね。組み立てる前にスチームを当てて形を整えるとかもいろんなブログを見て知ったことだし。あと、とじはぎ用の糸を編み始めとかにあらかじめ長くとっておくとか、そういうのも書いてないし。どこにどれだけ糸をあとでつかうのかわからなかったので全てのパーツの編み始めと編み終わりにながーい糸を残しといたんだけどそれじゃあ無駄が多すぎ。これがもし高い糸だったら「1cmたりとも無駄は出したくないよ!」と思うよな。

えーと、全体としてはよーく見るとあちこちに難があるけど(やり直しが嫌いなもので…)、1m離れればわからないので全部オッケー!ってことにしましたー。
一応、記念写真なんぞを。



話変わって、あーちゃんから素敵なプレゼントが届きました!


あーちゃんオリジナルカラーのフリース。写真では色が出ていないけどすごく深みのあるなんともいえない色。所々にビビッドな色が見えるけどそこがまたなんともあーちゃんらしくてうれしい。
いわゆる「ナチュラルカラー」ってかんじじゃ全然ないけど、すごく「自然」を感じる。
自然界のいろんな美しいものから色をわけてもらってきたみたい。そんな強い力を感じた。
ナチュラルってアースカラーや優しい草木染めのような色ばっかりじゃないんだよなあ、うん。
これは大切に大切につかわねば!じっくり見てさわって、いちばんいい形にしてあげたいのでしばらくいつでも目に入るところにディスプレイしておくことにしようっと。
ほんとにありがとう!