ぴったりサイズ

すっかり三連休、遊びほうけておりました。
まっったく、編み物は進みませんでした。はっはっは。
あまりのいい天気で思わず外に飛び出したくなるかんじで。こういう気持ちのいい日って実は年に数日しかないのでは?と思うとね。


日曜日に日本橋三越で開催された「モードとしての編み物展」に行ってきた。
1954〜75の編み物本から選りすぐりを復刻して展示するというのがメインの企画。
約100点もの作品がずらり。ワンピースあり、スーツあり、水着やウェディングドレス、はたまた着物まで。
ぜーんぶ編み物、編み物、編み物。
中には今でも通用しそうなデザインもあり、なかなか楽しかった。
機械編みとかぎ針が多かったかな。
ただ見ていて思ったのが、作品と一緒に展示されていた当時のモデル着用写真の方が魅力的なんだよね〜
もちろん、ヘアやメークなども含めて作品をよりよく見せる努力がそこにはあるからっていうのもあるんだけど。なんかニットのライン自体が現物はややもっさりしているような…?


はっ!そうか〜〜〜わかった!
着せてるボディが違うんだー。
昔のモデルさんはすんごいメリハリボディ。85-55-90位?かなー
そして今の多分9号体の標準ボディは82-60-85。


ちょと興味を持ったので調べてみたら「七彩」というマネキンのメーカーに行き着いた。
http://www.nanasai.co.jp/indexmain.html
マネキンの歴史が書かれていて面白い。


なんと50〜60年代のマネキンのウエストは50cm!
ひえ〜〜〜〜!


B・Hのサイズは書いてないけど、このころの女性の理想体型ってふくよかだけどウエストはきゅっとしまってる、女優さんでいうなればまさにマリリン・モンローとかそういう感じ?
で、このマネキンのサイズって洋服がプレタ(既製服)ではなくオートクチュールだったということが大いに関係してるというわけらしい。マネキンの着てる洋服を見て女性は同じデザインを自分にあわせて作ってもらうというのが当時のスタイルだったので、マネキン自体は多少現実離れしていても世の女性の理想をそのまんま体現していたということ。ちなみに1953年のミス・ユニバース日本代表伊東絹子さんは86-65-92 だったそうな。ほほー。グラマーさんですね。にしてもマネキンは相当デフォルメしたボディだったのね〜


で、このころの編み物本も、掲載写真は限りなく理想に近く制作して、実際のパターンは世の中の女性にあわせた物だったのかな?あ、でもきっと洋服は仕立てる物という事であったのならみんなそれぞれ自分にあったサイズで編んでたんでしょうね。
なんにしても、着る本人にフィットしてるというのは美しい。贅沢です。
いつも編み物パターン、修正するのは面倒だと思ってたけどせっかく自分クチュールなんだからぴったりサイズを作らなきゃもったいないんだなあ。たたさんとこで「ぴったりサイズを!」と提唱してた訳が今やっと分かったのだった。

写真は出口あたりでついつい買ってしまった下田直子さんの菊の花ピンクッションのキットで作った物。
可愛くってすぐ出来るのはいいんだけど…。キットにしてはべらぼーなお値段かも。¥3800。一家の大蔵省としては買っちゃってちょっとだけ反省。たくさん作って薄めないとね!