トラディッショナルが好き
うわさのRavelry、例に漏れずまんまとはまってます。
すごいねー、ほんと。聞きしに勝るとはこのことだ。
編み物が好きな世界中の人の作品が見られて、パターンも見られて、糸も探せる。
データベースとして使うだけでも入った価値は充分あるなあ。
もっぱら私はせっせとネタを探してる、といった感じの使い方なんだけど
たくさん作品がある人はどんどんのっけておくだけでコミュニケーションの輪が広がるんだよね。
いやあ、それにしても私は見せられるものがあまりに少ないので
改めて自分でもおどろいた。
あー、編み物に限定しないで手芸全般までカテゴリーを広げてくれればもうちょっと見せられるものもあるのになー、なーんてこれは負け惜しみ。
でもやっぱり、いろんなかっこいい作品をたくさん見ると作りたい意欲がわいてくるね。
それにしても、Ravelryを見てると編む暇はない。(笑)
編んでると紡ぐ時間はないし、紡いでると編む時間が無し。
うーん、みんなは時間のやりくりがきっとすごく上手なんだよなあ。
話変わって。
寒くなるとなんだかトラディショナルなものを身につけたくなる。
タータンチェックとか、ツイードのものとか、アラン模様とか。
あ、トラディショナルって直訳すれば「伝統的な」って意味だけど、
もっぱら「英国的な」という意味も多分に含まれているような気がするなあ。
…なんてことをつらつらと考えていたら、少し前の「装苑」のトラッド特集でおもしろい記事があったよ。
欧米のファッション界には日本で言うところの「トラディショナルファッション」という言葉はないんだそうな。むこうでtraditional fashionといえば「民族や地域の伝統的服飾」を指すらしい。
そっかー、そうよね。
あちらの方にとってのトラッドとはもっともっと古いルーツのもので、
そんなごく最近のものじゃあないわけだ。
そんでもって60年代のアイビールックが日本のトラッドファッションの源流らしい。アメリカのおぼっちゃんスタイル。
だからトラッドって英国的なにおいがするんだ。きっとアメリカのキャンパススタイルって英国の名門大学をまねたものだもんね。
そいでそのあとニュートラハマトラ、渋カジと形を変えつつも定着していったらしいんだけど、日本人いうところの「トラッド」は、洋装の歴史が浅い日本人が欧米のクラシックに憧れて作られていった独特のものだということらしいんだな。
へええ〜〜〜〜
私のトラッド好きは小学生のころからかな。そのころはタータンチェックのキルトスカートを着る日がすごく嬉しかったなあ。
まあこれはきっと、60年代に青春をすごした母親の影響大。まだ自分で買う洋服選んでなかったから。
そんでそのあと中学生になってしばらくして、私の中でパンクブームがやってくる。
またもや小学生のとき着ていたタータンチェックのスカート大活躍。
ヴィヴィアン・ウエストウッドは買えなかったもんなあ。
このパンクブームがトラッド好きになった決定打なのかも。
この辺は世の中の流れとは違ってるけど。
前フリ長すぎだけど、
てなわけで、こんなのを編み始めてます。
その一。たたさんのヘリンボーン手袋。
やっぱりヘリンボーンはトラディショナル。糸もツイードっぽい。
とんでもない間違いを発見してずいぶん戻ったのでいっこうに進みません。
その二。Eunny JangのIK 2007 FALLに出ている「Tangled Yoke」。
これはヨークのケルティックな縄編みがすてき。
子供用にしようと企んでます。
糸はドンピールさんのメリノを紡いだもの。
さあ、Ravelryばっかり見てないで、編まなくっちゃね。